日光を浴びるだけで、睡眠の質を高めることができるなんて人間の身体ってよくできていますね
自粛生活が続いて、睡眠の質について心配な方が多くなっているようです。
「光は天然の睡眠薬」と言われることがあります。なぜでしょう?
午前中に光を浴びるとメラトニンというホルモンが合成されます。
メラトニンは松果体より分泌される脳内ホルモンで、直接的に睡眠作用を持ち、
概日リズム(体内時計)にも関係していて、深部体温を低くする作用があるそうです※。
確かに睡眠時には深部体温が低くなっていますものね。
メラトニンは直接食事から摂取できなくて(サプリメントがあるのですが日本では買えません)
光を浴びないと合成されないのです。
メラトニンが合成される流れは
①トリプトファン(必須アミノ酸)を食事で摂取→②午前中に光を浴びる→
③トリプトファンがセロトニンを産生する→④夜間にセロトニンがメラトニンを合成する
午前中に光を浴びるだけで、質の良い睡眠が得られるなんて、
人間の身体ってよくできていますね💛
晴天なら20分浴びるだけでも効果的のようです。
コロナウイルス感染拡大で外出自粛中でも、三密を避けてお散歩したり、公園で運動したり、
自宅敷地内なら庭仕事をしたり、ベランダで読書も良いですね~
ただ、気を付けなければいけないのは、夜間に強い光を浴びると、
メラトニン合成が抑制されてしまいせっかく日中にセロトニンを産生しておいても、
質の良い睡眠を得ることができなくなってしまいます。
夕食後は部屋の照明を暗めにしたり、パソコンやスマホは見ないほうがよさそうですね。
※引用「医療・看護・介護のための睡眠検定ハンドブック」